Prologue

今まで色々なお仕事をさせて頂きましたが、ブライダルヘアメイクの世界は、とても奥が深いとつくづく思います。雑誌やCM、TV、広告等のヘアメイクはレンズを通して見られるもの。一方舞台のヘアメイクは人の目を通してかなりの距離から見られるもの。 各分野ではその環境、状況にあったメイクのテクニックが求められます。

ですがブライダルは写真やビデオといったレンズを通してもきれいに見えなければならないし、披露宴会場では舞台のようにスポットライトの下で遠くからもきれいに見えなければならない。更にはお友達やご親族が至近距離から直接花嫁さんをご覧になることもあるわけですから、これはつまり3つの異なった視点から見て、どの点においてもきれいに見せなければならないということになります。その上で自然光でも室内でもきれい、涙を流しても大丈夫な、長時間もつヘアメイクをして差し上げる事、それは実はとっても大変な事なのです。ですが同時にそれはとってもやりがいのある仕事でもあります。

お客様とはメールのやり取りから始まり、リハーサルを通して、挙式当日にはすでに気心の知れたお友達のような親(?)のような、そんな感覚にもなってまいりますので、仕事をやり終えて花嫁さんの幸せなお顔を見られた時は、この仕事をやってきて本当によかったなぁといつも思います。一生に一度、一世一代の大舞台、そんな大切な大イベントに携わらせて頂けるのですから、頑張らずにはいられません。お客様と納得のいくまでご相談を重ねて当日最高の花嫁さんになって頂きたいと思っております。

”Fiamma”とはイタリア語で”炎・灯り”を意味します。
結婚式の象徴である”キャンドルの灯り”という意味と共に、ヘアメイクを通してお客様の心に灯りをともしたい、という思いを込めて”Fiamma”と名付けました。
ヘアメイクでお客様を幸せにする事が、私の願いです。

Profile

Hiroko Sacripante
ヒロコ サクリパンテ

日本、L.A.にてヘアメイクを学ぶ。 ヘアメイクスクールの講師を経て、タレントのヘアメイクチームへ。 ブライダル、雑誌、CM、TV、PV、舞台、広告等 幅広い分野の仕事をこなす。 現在一児の母。

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